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2017年1月12日 (木)

活用法を見いだせるか? 4,980円のWindows 10 Mobileスマホ

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。  約半年前に、このコーナーで4,980円のジェネシスホールディングス(geanee)製Android 4.2搭載スマートフォン「CP-D403」を紹介した。その時4,980円の割には意外と使い物になると評したのだが、今度はNTT-X Storeで同じくジェネシスのWindows 10 Mobile搭載スマートフォン「WPJ40-10」が同じ4,980円で販売された。  根本的なOSこそ違えど、同じ4,980円のスマートフォンだ。以下にCP-D403との比較表を用意したのでご覧いただきたい。

【表1】スペック比較
機種名CP-D403WPJ40-10
価格 4,980円(Amazon.co.jp) 4,980円(NTT-X Store)
OS Android 4.2 Windows 10 Mobile
CPU MediaTek MT6572 Qualcomm Snapdragon 210
CPUアーキテクチャ Cortex-A7
CPUコア数 2コア 4コア
CPUクロック 1.3GHz 1.1GHz
GPU Mali-400 MP1 Adreno 304
メモリ 512MB 1GB
ストレージ 4GB 8GB
液晶パネル 4型IPS 4型TN
解像度 480×800ドット
LTEバンド - 1/3/8/19
3Gバンド 1/6/19 1/6/9/19
GSMバンド 850/900/1,800/1,900MHz
無線LAN IEEE 802.11n
Bluetooth 4.0 4.1+LE
カメラ 背面200万/前面30万画素 背面500万/前面200万画素
センサー 加速度/近接 GPS/G/近接/光
本体サイズ(幅×奥行き×高さ) 62.5×127.7×9.7mm 62.8×124.5×9.9mm
重量 約126g 約136.8g

このように、液晶パネルを除いてほぼ全ての面でWPJ40-10の方が勝っていることがお分かり頂けるだろうか。単純に言えばほぼ2倍のスペックだ。CPUコア数が倍になっており、高い性能が期待できるほか、メモリも1GBと余裕がある。複数アプリの同時起動も(高望みはできないが)安心できる。  また、ストレージも8GBとなっているため、標準状態で約3GB強空いているのも特徴。CP-D403は標準で約1GB強しか空いていないため、FacebookやTwitterなどメジャーなアプリをいくつか入れて写真を何枚か撮るだけで精一杯になるが、WPJ40-10はそれと比較すると余裕がある。もちろん、両機種ともにmicroSDカードによる容量拡張はできるが、5,000円という予算を限定するならば、実用的なのはWPJ40-10の方だろう。  机上論はこのぐらいにして、実際の製品を見ていきたい。既報の通り、本製品は3種類のバックカバーのプレゼントキャンペーンを実施しており、今回の注文ではバックカバーとともに届いた。製品パッケージはgeanee製らしくポップなデザインなものとなっている。  パッケージは2層構造で、上にスマートフォン本体、下にバッテリと2種類のバックカバー、Micro USBケーブル、ACアダプタ、液晶保護フィルム、ヘッドセット、説明書を格納している。この低価格で3種類のバックカバーと液晶保護フィルム、そしてヘッドセットまで付属するのは至れり尽くせりといった感じで、感心するほかない。  ケーブルと液晶保護フィルムを除く全てのパーツが小分けの袋に入れられており、パッケージングはなかなか丁寧である。ACアダプタは5V/1,000mAh出力、バッテリは3.8V/1,800mAhという仕様だ。  付属のヘッドセットの音質は、正直評価できるレベルのものとは言いがたい。レンジはかまぼこ(低音と高音が少ない)で、音場も狭い印象。それでも百均で販売されているものよりはマシだが、ステレオになっているにも関わらず、ユニットにLとRが刻印されておらず、右も左も分からないという仕様にはちょっと閉口した。まあ、4,980円のスマートフォンの付属品なので許すとしよう。 本体はプラスチックでできており、チープさにあふれている。しかしバックカバーのハマりは良く、工作精度は高い。SIMはMicro SIMを使用するが、珍しく横向きにマウントする。Micro SIMスロットの隣にmicroSDカードスロットがある。なお、いずれもバッテリを外した状態でアクセスする必要があるため注意して欲しい。  今回はホワイトモデルを購入したが、標準でシルバー、グリーン、ピンクのバックカバーが付属する。一方プレゼントされたバックカバーはライトブルー、レッド、パープルの3色である。シルバーを除いていずれも非常にポップな色であり、これまでのスマートフォンにはない感覚だ。  画面サイズは4型と、今市場にあるスマートフォンとしては最小クラスであり、そのため筐体はコンパクトだ。手にした印象としては、2011年に発売されたiPhone 4Sとほぼ同じ大きさで若干軽いと言ったところ。iPhone 5sは同じ4型だが、アスペクト比が9:16(横:縦)であり、一方本製品のアスペクト比は3:5で、若干横幅が広い。  液晶はTNらしいもので、視野角が上下に対してかなり狭く、左右に対しては若干余裕がある。下から覗くと液晶が白浮きし(黒が白くなる)、上から覗くと黒く潰れる。また、色温度も高めで青くなる。コントラストも低いため、黒が多いシーンでは細かいオブジェクトが認識しにくくなる。液晶に関してはCP-D403の方が良いのは言うまでもない。本製品のCP-D403に対する唯一の弱点だ。  タッチパネルの反応は良好だが、端の方の反応が悪く若干中央寄りに反応するのと、指が実際に画面に触れていなくても反応する傾向があるため、文字入力は両手を使うQWERTY配列ではなく、片手で入力できるフリック入力の方をおすすめする。  ボタン類は左側面にまとめられている。本製品は片手で操作できるサイズであるため、この配置で問題はない。3.5mm音声入出力ミニジャックと、Micro USB端子を本体上部に備えており、アクセスは良好だ。ちなみに3.5mm音声出力はこの価格帯としてはなかなか良く、低音寄りに味付けがされている印象を受ける。 ちなみに本機を入手して最初にセットアップを行なうが、Windows 10 Mobileではアプリの一部がインストールされていないので、インストールから始まり、これに約20分を要した。その後ストアアプリの更新が25件あるのだが、途中でストアアプリが落ちてしまいなかなか進まない。そこでWindows Updateを確認したところ、最新のアップデート(OSビルド:10.0.14393.576)があったのでこれを適用。この作業に約1時間以上かかった。その後再度ストアアプリの更新(この時Word/Excel/PowerPoint/OneNoteが初めてインストールされる)を経て、ようやく普通に使える状況になった。入手してからちゃんと使えるまで3時間は見ておいた方が良いかも知れない。  動き出してしまえば結構快適だ。Webページのレンダリングにも一息つく必要があるなど、さすがにエントリーモデルの域を出ないが、CP-D403のほぼ2倍のスペックだけあって「我慢しなければならない」というレベルではない。スクロールもヌルヌルだし、ホーム画面のライブタイルも見ていて楽しい。なんというか、筆者が最初に購入したiPhone--iPhone 3GSを入手した時と同じ感動を覚えた。  試しにUWP版のAntutu Benchmark v6.0.5 Beta5でベンチマークをしたところ、スコアは25461をマークした。CP-D403の倍以上で、ほぼ期待通りと言ったところだろう。

【表2】Antutu Benchmarkスコア比較
機種名CP-D403WPJ40-10
ベンチマークバージョン 6.2.7 6.0.5 Beta5
スコア 11129 25461
3D 非対応 1599
Marooned 非対応 1294
Garden 非対応 305
UX 3975 10863
Data Secure 1245 7432
Data Process 691 840
Strategy Game 692 1813
Image Process 302 158
I/O performance 1045 620
CPU 7116 9540
Mathematics 1307 3591
Common Use 3017 2214
Mult-Core 2792 3735
RAM 38 3459

カメラアプリは顔認識に対応しているほか、HDRの撮影やセルフタイマー(2/5/10秒)も可能。マニュアルモードでは露出(-2.0~+2.0)やISO感度(100~3200)、シャッター速度(1/16,000秒~0.4秒)、マニュアルフォーカスなどもできる。画質に関しては安価なWebカメラレベルで期待しない方が良い。あくまでもオマケレベルだ。とは言え、本機は日本で販売される端末としては珍しくシャッター音をオフにできる。音に気を使う場所では重宝するかもしれない。 Windows 10 Mobileの使い方についても簡単に解説しよう。AndroidやiOSで言うホームはスタート画面であり、そこにはライブタイルが並ぶ。これはWindows 10のタブレットモードとほぼ共通だ。アプリがタイル状に並んでおり、情報の要約をタイルで表示する。  このホームを左にフリックすると全てのアプリの一覧が表示され、ライブタイルにはないアプリにアクセスできる。スタート画面にピン留めしたい場合は、そのアプリを長押しして出てくるメニューで「スタート画面にピン留め」を選べば良い。アプリが多くてなかなか見つからない場合は、上の検索ボックスを利用すると良いだろう。  画面の下には「←」とWindowsマーク、虫眼鏡のマークが並ぶが、←は見ての通り「戻る」で、アプリから抜け出したり、Webページであればその前のページに戻ったりできる。この辺りはAndroidと共通だ。←を長押しすると起動中アプリの一覧が現れ、アプリを終了したり切り替えたりできる。なお、入手した個体の問題かも知れないが、本機では若干←の長押しの反応が悪かった。  一方Windowsマークを押すとスタート画面に戻れる。Windowsマークを長押しをすると「片手モード」になり、画面が下半分のみになる。とは言え本機は小型で片手でも十分操作できるため、お世話になることはあまりないだろう。むしろアプリの切り替えをここに割り当てて欲しかったところだが、カスタマイズはできないようである。虫眼鏡のマークは見ての通り、Cortanaを起動するものだ。 スクリーンショットは電源ボタンとボリューム+の同時押しで行なえる。そのほかの操作については、iOSやAndroidの作法に習ったものであり、特筆すべき点はない。今スマートフォンが使えているのなら、Windows 10 Mobile機も難なく使いこなせると思われる。  Windows 10 Mobileのエコシステムについて懐疑的な部分も多々あるだろうが、4,980円で買えるデバイスとしては楽しい。妻にちらっと見せただけなのに、「面白いね」と言ってくれるぐらいだ。Windows UWPアプリの開発テスト機として使ってもよいし、サブのスマートフォンとして、またLTE対応のWi-Fiルーターとして運用するのも悪くない。読者自身で活用法を色々見出して欲しい。

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